仙台iOS開発者勉強会31「帰省エンジニアとの懇談会」を開催しました〜。のまとめ。
31回目のSWWDC(仙台iOS開発者勉強会)は、「帰省エンジニアとの懇談会」と題して、クラスメソッド株式会社 田中賢治氏に来ていただいて、色々喋っていただきました。
https://atnd.org/events/87452atnd.org
田中氏はもともと仙台の人で、昨年までSWWDCのレギュラー参加者でした。その後、クラスメソッド株式会社に入社し、iPhoneアプリエンジニアとしてご活躍されています。
東京ではいろいろなイベントに出ているようなので、連休で帰省するついでに喋ってもらおうということで、勉強会を開催することにした次第です。
内容については、準備が負担にならないように、これまで発表してきたことそのまま展開する方針で。その中でも、私が興味があった「エンジニア生活」・「技術の話」の2テーマを中心にしました。
※発表者によるまとめ記事 dev.classmethod.jp
私もせっかくなので、気になったことをメモっておこうと思います。
第一部:エンジニア生活
会社概要
- 2004年設立
- 社員約120人 資本金1億円
- 拠点:秋葉原、札幌、大阪、海外(ベルリン、バンクーバー)
- AWS、スマホアプリ開発
AWSがメインの事業で、スマホアプリ開発は小数派だそうです。 海外支社もあるのがすごいなあ。
入社試験・人事
- 課題:「TODOアプリを作る」。〆切日までにアプリを作り、ソースコードを提出
- 今は亡きparseを使って作った
- ソースコードのチェックもある
- リモートワークがあるので、自立しているかが重要
- 絶賛募集中
- 人材紹介・紹介者欄に社員名を書くと、社員に紹介料キャッシュバック
一般的に、プログラミングの実力をチェックするのは難しい。そういう意味で、テーマを与えて作ってもらうのは良いかもと思った。
提出書類にブログやGithubを書く欄もあるそう。今風な感じだ...。
リモートワークをやるのを前提として、それに対応できるかを判断するというのも、珍しいと思った。(私の会社も一応リモートワークありなのだけど、必須というわけではないし、別に出来なくてもok。)
人材紹介に紹介料が出るのは良い仕組みだなあと思いました。人材紹介会社って、紹介料がとても高額らしいんですよね...噂ですけど。実力や人柄がわかっている人を紹介してもらえるのであれば、社員に還元しても全然いいですよね。
社内文化
- フレックス 朝11時まで出社、5時退社
- リモートワークok(自宅で仕事をしても良い)
- 謝罪ファースト(許可を求めるな、謝罪せよ)
- 上司との会話で「○○をやりたいんです」と言う → 「やればいいじゃん」と言われる
- 四半期に一回、全社員の業務報告会がある
「謝罪ファースト」という言葉が参加者の興味を惹いたようです。「謝罪がだいじ」というわけではなく、 「許可を求めるな、謝罪せよ」的な意味だそうです。これは、エンジニアの標語として良く聞く言葉ですね。それが組織に浸透しているのは良いなあ。 (ところで、お金がかかるような挑戦も、許可不要なのだろうか...)
私の会社は理念はあるのだけど、それより1個下のレイヤーの行動規範的なものが無いんですよね。ので、「謝罪ファースト」のような行動規範があったら良いなと思いました。 例:Kaizen Platform, Inc. エンジニア行動指針 – Kaizen Platform のモノ作り – Medium
ブログ書き
- 会社的に、ブログ執筆に力を入れている。
- 必須ではないので、書かなくてもよい。だが、かなりの人が書いている。
- ブログを書く時間も業務時間
- エンジニアがブログを書き続けるための5つのマインドセット | Developers.IO
クラスメソッドさんは技術ブログが有名。→ AWS / iOS / Android技術者必読メディア:Developers.IO|クラスメソッド | Developers.IO
ブログ書きは、社員にとっては学習になるし、組織にとっては広報の一環となる。うまくいけば、一石二鳥。 ブログは「誤った情報を流したらどうしよう...」的なプレッシャーがあるのだけど、そこは謝罪ファーストなんでしょうね。
ブログの書き方も話題に出てましたが、「誤ったことを書くのを恐れない」というのが重要だそうです。 ちなみに、私もブログの間違いを指摘したことがあります...w でも、その後ちゃんと調べ直した記事が出てましたし、「調べなおす過程も勉強になる」的なことも言われたような気がします。
福利厚生
- カンファレンス参加費支給
- 交通費・宿泊費
- Amazon AWS re:Invent(ラスベガス)には、10人強が参加
- 平日昼間のイベント出席も、ブログを書けばok
AWSの海外イベントのブログレポートの速さ・詳しさは凄いらしいです(私は詳しくないので良くわからないのだけど)。 海外に10人強のスタッフを送り込めるなんて、なかなか出来ることじゃないですよね。。。
WWDC 2017
- ubarとliftは、日本でアカウント作っておくほうが良い
- アメリカに行くと、SNS認証ができないため
- モバイルバッテリーは必須
- iPhoneの電池が切れると、何も出来なくなる...。
- Ubarが呼べない
- 地図がわからないので、どこにいけばいいかわからない。
参加者の中に、つい最近までサンフランシスコで働いていた方がいたので、いろいろ情報を得られたみたいでした。 観光は、銃の練習するところがオススメとか...。そうなんですね。
第二部:技術の話
こちらは専門的な話だったので、今回は割愛。後ほど続きをブログにまとめるかもしれません。
まとめ
今回はいつもと趣向を変えて、1人の方に、技術以外の話も含めて聞いてみました。 これはなかなか盛り上がりましたし、初参加の方もいました。初めてでも入りやすい話題だった気がします。
次回以降はいつものように技術中心の話にしていくつもりです。でも、たまにはこういう回も入れていきたいですね。 他の会社に務めている方のお話も聞きたくなりました。
というわけで、また次回のSWWDCでお会いしましょう。 次回はたぶん、WWDC2017の復習会です。 よろしくお願いいたします。