とり研

iPhoneアプリ開発とかプログラミングとかの話題。

try! Swift Conference(#tryswiftconf)に参加しました

2016.3.2〜2016.3.4 に開催された、try! Swift Conferenceというイベントに参加しました。

try! Swift

参加したきっかけなど。

今、仕事ではObjective-Cをメインに使用しています。Swiftはver1.2の頃にアプリを作ったのと、プライベートなアプリで使っている、くらいの経験です。

で、そろそろ今年は本格的に、Objective-C → Swiftの移行をやろうと思い、Swift情報を得るために参加しました。

有給休暇を取得して参加しようと思ったのですが、会社で参加費・交通費・宿泊費を負担してくれることになったので、助かりました。(全部合わせると10万円くらいになってしまうので。)

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ざっくりとイベントを振り返ります

開催概要

会場は渋谷マークシティのサイバーエージェント。約500名の参加者、そのうちの150名は海外から参加された方だそうです。

3日間、10:00-18:00まで、25分のトークセッションが合計33件という内容です。なんだか、学生の頃に出た、国際学会のような雰囲気を感じました。

1セッション=25分は適切な長さだったと思います。ポモドーロテクニックでも、25分集中、5分休憩...というサイクルですし、集中力が続きやすい長さです。

食べ物

昼食はお弁当です。3日間とも、違う種類のを食べました。どれも美味しかった〜。

朝食とコーヒーブレイクにスタバのコーヒー、お菓子が出るのもgood。ただ、スタバのお菓子は基本すごく甘いので、休憩のたびに食べるのはなかなか辛い .oO(食べなきゃ良いじゃん、という話ではある)。

通訳さん凄い

英語で話される方のセッションは、同時通訳がつきます。英語→日本語、日本語→英語両対応です。

翻訳の精度と速度が良くて、びっくりしました。早口でしゃべる方の発表でも、ほぼリアルタイムでついていくので、凄いです。

rebuild.fm(http://rebuild.fm/131a/)でも言ってたけど、同時翻訳の方は、講演者の過去のプレゼンを見たり発表スライドを読んで予習したり、かなり時間かけて予習されるそうですね。

おかげさまで、英語発表でも理解することができました。

すこしだけ、セッションの中身にも触れます。

食べもの話だけで終わってしまうのもアレですので、中身の話もします。

今回学んだことをどう生かすか。

Swiftは生まれたてで発展途上の言語で、まだ色々な方法が試されている段階と感じました。

今回は、例としてTableViewControllerの実装について、複数の方法での紹介されていました。Functional, Protocol Oriented, Receiveなどなど。あるいは、それら複数の組み合わせです。

それぞれにメリットがあるのですが、これらの手法を、すぐに仕事プロジェクトで使うかというと、なかなか悩ましいです。

自分が学習にかかるコストもありますし、チームメンバーに広めるコストもあります。また、使用するライブラリは、今後もメンテされるのか、などの不安もあります(例えば、つい最近のParseのように、消えてしまうこともある)。

安全策は、アップル推奨の方法に沿って作ることだろうか。(ただし、この問題にも問題点がある。AppleはOSのバージョンアップで、あっさりとdeplicatedにするし...。)

で、(今のところは)個人的にはこんな方針で良いかなあと思っています。

  • 仕事の本番環境では、保守的(コンサバ)に作る。
  • テスト的に作るアプリ、趣味で作るアプリは、好きに作る。ライブラリとかなんでも使って可。
    • まずは失敗しても良い環境で試してみて、感触が良かったら、仕事にも導入する。

tryしてみて、導入するコストを上回るメリットがあれば、本格導入する感じですね。

☆参考リンク

Swiftに貢献できることはないか?

先ほどSwiftは発展途上と書きましたが、発展に協力できる余地があるとも感じました。

Swift自体の開発もGithubで行われてますし、Swiftをいろんな言語で動かせるようにポーティングする、ライブラリを作ってみる、解説のブログ記事を書く。出来ることは色々ありそうです。

Swift自体の開発はC++の部分が多いらしく、難易度が高めだそうですが、typoの修正(特に英語以外)での貢献もありがたいのだそうです。

あとは、3-1で紹介があった「仕事で必要になりそうなライブラリを、休みの日に作って公開する作戦」はなかなか良いと思いました。

☆参考リンク

自分は何者なのか? という説明

最終日は懇親会がありました。懇親会のテーマとして「日本と海外のエンジニア同士で話し合う機会を増やしてみましょう」とアナウンスがありました。

交流はそれなりにできた...とは思うのですが、困ったのが自己紹介です。

自分が作ったアプリを見せたりするのだけど、そもそもアプリが英語対応してないので、いまいち伝わらず...。

(そういえば、以前に仙台とフィンランドの交流の一環で、フィンランドの開発者に向けてプレゼンした時も、同様に困ったものでした...)

逆に、他のかたで印象に残ったのは、アプリのポートフォリオサイトを作って、QRコードでシェアしてた人でした。.oO(ここらへんは真似したいですね)

まとめ

というように、3日間、有意義な時間を過ごせました。日々の仕事に追われていると、新しいことを学ぶ時間がなかなか取れないのですよね。inputに集中することで、そういう時間をリカバーできるのかなあと思います。

また、海外の開発者と交流が持てるのも、大きなメリットだと思います。皆さん、ゲームやアニメに詳しくてびっくり。ポケモンとかポケモンとか。.oO(私はポケモン知らない世代なので、ポケモンのプレゼンで盛り上がっているのを、暖かく眺めていたのでした...)

ともかく、WWDCに比べて圧倒的に気軽に(あちらは海外ですしねえ)、かつなかなか濃いイベントに参加できるのは他にない機会ですし、良いイベントでした。